※すいません。これは2024年12月中旬の出来事です。
久しぶりの休みの日、さすがに走り込みが足りていないと思っていたわたしは、今日こそは長距離を走ってやろうと密かに闘志を燃やしていました。
コースとしては、普段は車でしか通ったことのない道を颯爽と駆け抜けてやろうと、ほくそ笑んでいました。
初めてのチャレンジだったので、ちょっと興奮と不安と戦慄と、なかなか感情がカオスな状態でした。
「カオス」と言う響きは映画「ガタカ」を思い出します。出演は「パルプフィクション」や「キル・ビル」のユマ・サーマン、イーサン・ホーク、ジュード・ロウなどです。
内容はここでは言いませんが、全体的に「厳か」な雰囲気で包まれている所が印象的でした。
最も印象的であったのは、オープニングシーンでした。
それだけについて話しをさせていただくと、何か見たことのない物体が「ズーン」と落ちて跳ねる映像が画面いっぱいに流れるのです。
先入観とはやっぱりいつもあるもので、何か金属的な物質かと始めは思って観ていたのですが、それが「爪」であることが分かってきます。
いつも切っている時の爪の質量からは発想出来ないような捉え方が、一気にその世界観に引き込まれてしまいます。
宜しければ観てみて下さい。
さてさて、出発は屋外が暖かくなってくるであろう、午後3時頃を予定しました。
その日の気候は、やはり12月ということもあり、寒かったですが、天候は良かったです。
ではでは、いよいよ出発です。
走り始めは、寒かったために早く温まりたいと思い、ペースを少し速くしようとスタート!
「なかなかイイぞー」と思っていた矢先、500mくらいでそのペースにへばってきました。
ペースを落とします。しかし、思ったよりも脚が上がりません💦
「脚が上がらない」と思いながら走るのは、まあまあ精神的にくるものがあります。当たり前ですが、20歳代の時に比べて歳をとったなあーと感じます。体感しているだけにリアルに迫ってきて哀しくなってくるのです。
そう、イメージでは「第 39回 全国女子駅伝」で6人抜きをし、「異次元の走り」と言われた拓殖大学の不破聖衣来選手のような走り、とまでは言わないまでも、片脚で踏み込む度に体全体が一瞬浮いて、前へ前へと進むような走りを思い描いていたのです。
しかし、現実は違います。
時折りテレビで見る、お引っ越しをする鴨の親子のようにちょこちょこ走りでしか身体が着いていきません。
しかも、鴨の親子のようにハイピッチでの走行も無理です。
走りのスピードは、主にストライド(歩幅)とピッチ(脚の回転数)で決まると言われていますが、どちらもおぼつかないのです。
「格好悪い・・・」、「周りから、どう見えているのだろう」などと余計なことを考えます。
大通りを走っていたので、実際は他人のことをそこまで見ている人はいないと思いつつも、自意識過剰な私は意識してしまいます。
しかし、走り続けていると、そんなことよりも、このちょこちょこ走りで今日の目的地まで辿り着けるのか絶望的な気持ちが大きくなってきます。
「遠い、遠ーいいっ・・・」
「きつい、キツイ〜っ・・・」
この繰り返しです。走り終わった後で書き綴っているとなんだか笑えてくるのですが、走っている最中はホントになりふり構わずになっちゃいますね。
ヒィヒィ言いながら、そして、たぶん悲壮感漂う表情をしながら走っていると、やっと、やっと目的地が見えてきました。空気が冷たいことから血管運動性鼻炎可能性もあるのか、鼻水も出てくるわ疲れるわ自意識過剰になるわで、「ジョギングによる心身の健康なんてなんじゃい!」という気持ちにもなっていたので目的地が見えた時は心が救われました。
やっと着いた〜‼️
車でもちょっと遠いなと思いながら時々来ている場所に自分の脚で走ってこうやって初めて着いてみると、達成感はひとしおです。
少年少女たちが何やら野外で催し物をして親御さんたちが見守っています。達成感もあったためか、なんだか爽やかな光景でした。
心の中で、おじさんも頑張ったぞ!ほくそ笑みました。
調べてみると、走った距離は約5kmで所要時間は約35分でした。
身体は熱っていて、ちょっとした浮遊感もありました。
「これこれ、この感覚〜」
と思いながら、達成感に浸りつつ、目的地で歩きながら身体を休ませていると、ちょっと右鼠径部に違和感があるのに気が付きました。
その時は、近年走った中での最高距離に気持ちも浮遊していたのと、早くも帰りの道程を思うと憂鬱なるのとで、またもカオス状態の様相を呈しだした心に、あまり右鼠径部の違和感について考える余裕はないのでした。
その後、またも絶望的な気分に鞭打ちながらまたもヒィヒィいいながら帰り道を急いだのであります。
行きよりも疲れていたため、時間かかっただろうなと思っていたら、行きよりも若干短い時間で到着出来て、
「おお!どうした俺!?(笑)」
となったのですが、全てを走り終えて冷静になると、右鼠径部の違和感が増していて、ちょっと痛みも出ている。
「おお!どうした俺!?(汗)」
となって、少し暗雲立ちつつ、その日のジョギングを終えたのでした。
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